この日は
暖かく天気も良かったので谷川連峰最高峰の
仙ノ倉山へ行く事にしました
平標山頂では、「
男女七人雪物語」を聞きました。
雪の仙ノ倉から戻ってきた二人の登山者と、
五人のパーティです。
みなさん口々に「
道を付けてきたよ~」とか、
「
夏の何倍も時間がかかった」とか話していました。
朝早くに着いた単独男性が、
ラッセルに疲れて
仙ノ倉の手前で登るのを断念して戻った話も聞きました。
山頂は目前なのに、
撤退した気持を思うと気の毒です・・・
平標の山頂を境にして、周辺の山々は、
重い雪がびっしり着いていました
見事な
真っ白な世界です。
平標から見る、
仙ノ倉山は一見どれが山頂かわかりません
丸い山が三つ並んでおりまして、
地図から見ると階段の着いているあの
真ん中の山かな?と思いました
8人の先人に有り難く道をつけてもらったトレースを歩きました。
広い広い、尾根は稜線と思えません。
純白の平原です
山道は木の階段がつながり植物を保護している模様です。
夏は
植物の宝庫だそうです。
しかしこの季節、なまじか雪がまだ充分に付いていないため、
雪で木の階段が隠れてしまっています
うっかり歩くと、階段と階段のすき間が見えず
雪を踏みぬきます!
それが弁慶の泣き所にぶつかり、
激痛です~
雪も重くてよろめきながら歩くので、しんどい思いをしました
傾斜は大したことありませんが、雪に不慣れです。
滑ったりしながら、前方のいくつかの小山を越えました
前方に仙ノ倉山頂の標識が見えました。
山頂です!
一旦下って、更に登り返しましたが、
山頂直下はまだ、木の階段が雪に埋まっていなかったので
思いのほか登り切れました。
山頂はぐるりと
遮るものの無い景色。
谷川連峰の最高峰です!
富士山も顔をのぞかせています
谷川岳の
猫耳も見えました。
先月登った
茂倉岳と一ノ倉岳が真正面に見え
とっても愛着が湧きました。
谷川連峰の山々はどの山も、
雪をつけて色白に
薄化粧をしてました。
中でも惹かれたのは、「
万太郎山」でした。
魅力的な
白銀のクロスロードを、
いつか歩きてみたい
美しさでした。
いつまでもゆっくりしていたかったのですが、
下りの急坂をずっと下ると思うと
気持ちが急いてきます。
美しい山々に別れを告げて(涙)
また、小山を登り返して歩きます。
転ぶこと3回。
緑と
雪で半分こになっている
ジキルとハイドの
平標山に
ピストンで戻ってゆきました。
そして、予想以上に厳しい急坂を下り
松手山を下りては滑って転んで
へとへとになって駐車場に着きました。