武奈ヶ岳へのルートとしてはメジャーな御殿山コースをピストンします。
その起点となる坊村。登山口に近い地主神社前に駐車することもできますが、積雪の中をノーマルタイヤで突入したくないので、国道をはさんで橋の先の広い駐車場に停めます。こちらには交番があるので安心感があります。
急な登りから始まります。足にはまだ何も装着せず歩けます。
トレースがなく、本日トップバッターのようです。
トレースは獣の足あと
場所によっては、登山道が雪に埋まっていてルートが分かりにくいです。ウロウロ探しまわったり、結局分からず、ルートを無視して直登したところもありました。
1時間ほど登って行くと、急に雪が深くなってきました。腰近くまで埋まりはじめたので、わかんを装着します。
後ろから追いついてきた方もここでスノーシューを装着しました。
その先から急登+ルートファインド+ラッセルという
三重苦
少し登ってすぐにへたり込んでしまったので、後ろの方に代わってもらいました。
その方は、
はやい、はやい!どんどん引き離されます。
自分も途中交代でラッセルを覚悟していましたが、追いつきません。
ここからは、その方がトレースをつけてくれたおかげで、ずいぶん楽になりました。
稜線まで登り切ると、樹氷やエビのシッポ、雪庇等を眺めながら歩いて行きます。
枝に付いたトゲトゲの雪
2時間40分ほどで御殿山到着。
雪が深いので時間がかかるし、疲れたので、ここまでで十分でしたが、時間的にはまだ大丈夫そうなので、行けるところまで行くことにしました。
御殿山からわさび峠へ滑り降ります、
いったん下り、わさび峠から登り返すと、開放的な西南稜に出ます。
風が寒かったですが、雨具のフードをかぶるとずいぶんましになりました。
西南稜終盤の大登り
早々と山頂から戻ってきた先頭を交代した方と稜線上でスレ違います。
よく山を登られている方のようで、さすがに体力があります。
結局、武奈ヶ岳山頂には3時間半かかって到着しました。
近くの山は見えましたが、遠くまでは見えませんでした。蓬莱山も雲の先です。
岩やお地蔵様は雪に埋もれ、風を防ぐものはありません。
下山途中の風のない場所でランチをとることにします。
山頂付近の雪庇
山頂斜面の樹氷
下って行くと、後続で登ってくる人達とスレ違います。
見ていると、スノーシュー、アイゼン、ツボ足、人それぞれのスタイルです。
帰りは大勢に踏まれた道が作られていて、楽になっていました。
少し晴れてきた西南稜
北側の眺望
西南稜を振り返る
武奈ヶ岳には何度か登っていますが、今回はもっとも雪が深く、思った以上にタフでしたが、満足感のある山行になりました。