剣ヶ峰山から、上州武尊山の最高峰「沖武尊」を目指します。 アップダウンがあり、距離を感じますが 周囲の景色の美しさで気がまぎれます。 剣ヶ峰山は、一番美しいと思われる姿で 段々と遠くなってゆきます。 上州武尊山はまさに広い大きな山です。 8つの峰がります。 今登っている辺りは、まだほんの一部なのです。 以前、秋に登ったことがありますが 前日は雨でひどいぬかるみの悪路でした。 自宅に帰ってから、登山靴を洗うのが一苦労でした。 今は雪の季節。
そのどろんこ悪路の印象がすっかりぬぐわれて、 こんな名山だったのかと 改めて思うところです。
左は谷川連峰、朝日連峰がずっと見渡せます。
こんなに全ての山が見渡せる冬の天気は珍しいです。
今年は雪が多いので、どの山脈も 雪をびっしり頭と肩につけています。
谷川岳の白猫(トマとオキ)は、
横を向いていますが 西黒尾根は立派な稜線を描いています。 昨年登った一ノ倉岳、茂倉岳、仙ノ倉山、苗場山が見えます。
山々を見ながら、山の名前を口ずさんでしまいます。
「猫ちゃん、いっちゃん、茂ちゃん、仙ちゃん, 苗さん~」・・・ 何だか友達の名前を呼んでいるみたいです。
(苦労して?)登った山々は、
思い出もあり「旧知の友」のようです。
名前だけ知っているだけの万太郎くんや、 上越の方には、まだ知らない友だち(=山)が沢山です。
「いつか逢いに行くから待っててね~」と、約束します。
独り言で「山はいいヨナ~」などと言いながら
最後の急登にさしかかり、
苦労して稜線に乗り越しました。 風が一気に強まり、温度が下がりました。
風に煽られながら進みますが、山頂はすぐそこ。 無時、登頂しました。
「これぞ、雪山」という冷たい風が吹いています。
長居は禁物!身体が冷えてしまいます。
周囲の景色をぐるりと眺め、 記念撮影をして下山します。 尾根を下れば、風も収まり安心です。 来た道をピストンで帰ります。 剣ヶ峰山をもう一度登り越し、(急です・・・)
尻セードです。豪快なトレース??でした。
下りきると、リフトとスキー客が見えます。
人の気配を感じ、ようやく心から安心できます。
下りのリフトに乗りました。
上りのスキー・スノボの人たちの
何で下りに乗ってるの?的な
驚きの視線は 少々恥ずかしかったですが、
お互いに「手を振りあいながら」降りてゆきました。 大きなスキー場の施設が見えてきました。 「街」に下りてきました。
先程の武尊山の、 あの静寂の山々が
少し懐かしく思い出されました。