茂倉岳避難小屋で、軽い食事を済ませ出発します。
ここは避難小屋と言うより、
無人小屋です。
中もしっかりしていて頑丈です。
ちょっとお邪魔しましたが、居住性はすこぶる良さそうです!
電車やバスの時刻表が壁に貼ってありました。
上越線
土樽駅は、駅周辺に何も無い
無人駅。
一本電車を逃すと
3時間待つことになります。
頑張って電車の時間に間に合わせます。(
急!)
土樽への
茂倉新道は、
笹原の続く尾根道です。
道は細くて人が
一人通るのがやっとです。
しかも、西側は
万太郎谷です!
その
万太郎谷を挟んだ、お向かいは
万太郎山や仙ノ倉岳がたいそう
立派に聳えています。
この山域はものすごい迫力です。
写真が雲ではっきりしないので
紹介できないのが残念です。
手付かずの
自然の山の姿。
人の手がけた杉の植林もありません。
自然が厳しいので、人もその手を付けられないのでしょうね。
眼下の万太郎谷から、
2000m級の山々が
すっくと壁のように聳えています。
その山容は、
北アルプスの穂高に匹敵する位の高度感を感じます。
それがとても
グレイトです!!
今回の山の目標の
茂倉岳を過ぎて、
登山疲れが出てくる頃。
早足で歩いていたら、ストックが空振り、
笹の細道を
踏み外しましたっ!
道がギリギリについてますが、笹で隠れていたのです。
また、笹の下に隠れた道はツルツルの蛇紋岩でした!
ザザザザ~と笹の茎で滑り落ちました。(奈落???↓↓!!)
ザザザーと落ちながら、必死に笹にしがみつき、事なきを得ましたが
危なかったです。
ツイてました~。
もちろん植物もあるので、谷までは落ちないでしょうが、
怪我してしまうことでしょう。
無傷で山道まで引き上げられましたが、
ストックを持つ手の向きにも注意が必要でした。
ピッケルと同じ、
山側に持つのが鉄則でした・・・・(
とほほ)
気を取り直しますが、動揺は隠せません。
ナーバスになって、
よろよろと矢場ノ頭に到着しました。
ここは、絶対に休憩タイム。
土樽までは1時間40分だそうで一安心。
眺望もいいです。
しみじみ、谷川連峰の雄大さを味わいます。
ふと北の方を見ると、「あ、あれは
東洋のマッターホルン!!」
越後の大源太山がひょっこり見ています。
とうとう噂の源太を目撃しました!なかなかの
鋭角です。
クチコミ用に一枚写真をカシャッ!!
→
東洋のマッターホルン大源太山です!
矢場ノ頭からの下山道は実に辛かったです。(涙)
下山道というより、
障害物競争でした。
百名山の
谷川岳と比較して、人も少ないからでしょうか
登山道はいまひとつ整備されていません・・・
木の根っこを
跨たぎ、
くぐり、
滑って転んだり、
果ては、
枝ににぶつかり。
山道は岩混じりで、相変わらずツルツル滑る蛇紋岩。
尻餅を何度ついたかしれません。カメラも身体も何度もぶつけましたが、
どうにか・・・・。
さらに後半になると急坂を下りますが、
粘土質の土が濡れていました。
まさに、悪路でした~。
下山途中の登山者のお姉さま方と出会い
「
ひどい道ですね~」と悲鳴を上げながら下りて行きました。
喋ってる傍からスッテンコロリン!
登山道終点まで1時間40分よりも長く感じました。
電車も間に合った土樽駅の無人ホームから本日の行程、
茂倉岳がしっかり見えました。
「なかなか、来れないかもしれない・・・」
と、悪路を振り返っては、そう思いました。