GW後半は、北アルプスで多くの事故がありました。
槍ヶ岳周辺も天候は悪く、変わりやすい毎日でした。
天気の荒れる前、いっとき良くなる
「擬似好天」という状況でした。
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上高地は晴れ。
槍沢ロッジからババ平まで30分
雪があり、アップダウンは長く感じました。
テントお隣さんの噂は、
槍ヶ岳山荘で、「明日はピーカンだよ」と言われたとか。
私も、いよいよ、槍(ヤリ)ます!(爆)
朝から曇、合間に青空が見えました。
大曲り上空では、朝6時前から旋回する捜索ヘリも見ました。
後日わかりましたが、遭難者を探していたのですね。
だんだん寒くなり、ガスも出て槍ヶ岳の気配もありません。
あるのは、ただ、ただ雪の登り道です。
登っても、登っても、また登っても・・・
こんなにも先が見えません。
体力の限界・・・・へこみました~
聞くところ、もう「3分の2は過ぎた」そうで、
「もう少しだけ、頑張ろう」と
後から来る人に抜かれつつもついてゆきました
ガスが晴れ、穂先がすぐそこに!
山頂の登山者も!
やっと飛騨乗越に到着したその時・・・・・爆風でした!
体が吹き飛ばされるかと・・・
フラフラしながら槍ヶ岳山荘に。
疲れをと気持ちをリセットしいよいよ最終アタック!
天気は悪くなりマイナス10度。
アタックザック(熊白郎)登場!
穂先に、人の気配はありませんでした。
さっきまで晴れていましたが
みぞれ混じりの強風に変わりました。
穂先に取り付くと、風は大したことありません。
さえぎられ 寒くはありませんでした。
雪よ、岩よ、凍っています。
スリリングな鉄の階段
天を突くような階段が現れました。
どっちに登ろう・・・ 右の短い階段にしました。
振り返ると気味悪いです・・・・
階段を登り切ると ・・・
もう高いのものはありません。
「山頂?」
階段につかまったまま、唖然としていました。無人の山頂。
そして 万歳三唱しました!(祝)
登山4年目に入り残雪期の槍ヶ岳はかねてからの目標でした。
孤高の槍ヶ岳は滅多に無い?状況を楽しみました。
山頂を、あっちこっち歩いたりしましたが
期待の小槍も見えないし、淋しいような 帰路です。
穂先で会ったパーティーは3組でした。