(三ツ頭よりの続き)
三ツ頭から先は、一旦下って、
再度、権現岳へ登り返します。
せっかく登った分を下るのが忍びなく
ちょっと損した感情を抱きつつ・・・・
もう少しだと頑張ります。
樹林も少々あるのですが
すぐに急登一辺倒になります。
絶壁のような岩場を登って行くと
赤い岩肌が雪から出ています。
山頂はよく見えるのですが、ラストスパートは結構堪えました。
ちょっとしたピークに、祠を見つけましたが
ここは、山頂ではありませんでした。
そんなに早く山頂には着かないよなあ~
と思いながらニセピークをやり過ごします。
尾根を過ぎるといよいよ風が冷たくなり山頂です。
マイナス10度でした。
12:30権現岳。ようやく山頂です。
風が冷たく、山頂は狭く、三人が立てる程度。
剣が斜めに天を指しています。
標高を示す標識は壊れていました。
アタックザックの熊白郎(クマジロウ)は、
油断すると風で飛ばされそうでしたので
ピッケルのひもで安全を確保しました。
熊白郎(クマジロウ)、
ちょっと「ハリツケ」じみて窮屈そうです。
2013年。今年も熊白郎は登山を頑張ります。
山に連れて行っているので、心なしか薄汚れてきたかも…?
権現の山頂も北側は切れていて、怖いような所がありました。
あまり長居出来るような山頂ではありませんでしたが
赤岳が立派でした~!
そそくさと記念撮影をして下山体制に戻ります。
ここからは、先が長いです。
しかし、権現岳のピークを極めて、
八ヶ岳全山頂を達成できたから気分は上々です!
「ばんざーい、ばんざーい!」
と、下山しながら万歳三唱。
権現岳~三ツ頭までの比較的平らな尾根の眺めが
見納めかと思うと、またカメラです。
やはりここは、この山の一番の撮影スポットだと思います。
空の色がグレーに変わってきました。
天候が悪くなるよう気配です。
早めに下山をしないとなりません。
天気予報では、この一日だけが
唯一の好天だったのですが、夕方から雪が降るとの事でした。
北アルプス・日本海側はこの日は一番の大荒れとか。
雪山の下りは、往々にして
登りの半分の時間で下れることもあります。
しかしこの日、天女山登山口から張り切って
「アイゼンスタート」だったのが
災いしまして、膝を痛めてしまいました。
単純標高差1400m、日帰りの山行で
完全にオーバーユース。
標高2200m下山途中から、ひざ痛に耐えながら
ようよう下山しました。
16:00 ゴール。
とともに、雪は本降り。
長かった山登りでした・・・・
膝の痛みは、翌日まで引っぱりましたっけ。