昨年八ヶ岳へは、1年を通して、よく山行しました。
過去にも、いろいろなルートで
八ヶ岳の「八つ」の峰を登ってきましたが、
とうとう八つ目の最後の峰=権現岳を残すのみになりました。
権現岳は、上田哲農さんが、著作『山とある日』で
「大こうもりが翼をひろげたような」と表現しています。
赤岳から見ると、まさに大こうもりのようですね。
(この写真は赤岳から見た去年の権現岳です。)
冬場は、天女山駐車場までは、ゲートが閉まり
車が入らないため、天女山登山口に車を置いて出発します。
日帰り山行で、単純標高差で1400mは登りますので、
雪山足慣らしとしては、張り切りすぎ!?
と、気づいたのは大分あとの話です。
相手に不足はありません。
しかも、何を思っていたか
なぜか私だけ、天女山登山口からアイゼン装備。
(やっぱり、気合入れすぎました・・・・)
のちにわかりましたが、
アイゼン装着は、前三ツ頭過ぎた所からがベストでした(疲)
7:10出発
7:35 天女山
天女山まではハイキングで、30分かからずに到着します。
あずまやの中に方位盤がありました。
ちょうど衣服が暑くなるところなので、ウエア調節します。
夏場はここまでは、車で入れます。
それから15分軽く歩きますと、
8:00 天の河原
ここで眺望が一気によくなります。遮るものなし!
目指す、権現は雪で真っ白。彼方に見えます。
前方は前三ツ頭、三ツ頭です。
ここからけっこうダラダラ登ります。
標高1750m付近までは、標高が稼げず時間がかかります。
気合を入れすぎたアイゼンが重く感じます・・・・
標高1900mから先は一気に急登になります。
樹林帯の急斜面を直登します。
だいぶ標高を稼いできました。
10:30 前三ツ頭
上り詰めると前三ツ頭に到着。
普通はこの辺りでアイゼンをつけますが、
私はすでに登りアイゼン疲れで、脱ぎたい気分でした(爆!)
眺望がよくなりました。
森林限界に入り、風が冷たくなりました。
三ツ頭まで、約50分とあります。
権現までは三ツ頭から1時間というタイムコース。
ちょっと急ぎます。山頂に1時までには着かないと
帰りが長そうです。
しかし、三ツ頭までも急登です。がんばります。
雪山なので、直登はきついですが、標高は稼げます。
ロープのある斜面を登って、青空が見えた先が
三ツ頭でした。
11:30 三ツ頭到着
石の標識や石柱があり、信仰の名残がうかがえます。
目前は素晴らしい景色です!
権現岳がとうとう尖頂を現しました。
ここから見ると、「大こうもり」には見えませんね・・・
赤岳・阿弥陀岳も奥に見えます。
ここから権現岳に向かう尾根は、眺望がよく、
写真ばかり撮ってしまいたくなる景色です。
気持ちは先を急いでいますが、写真を撮っていると
足取りが遅くなってしまします。
せっかく登った三ツ頭から権現に行くには
少々下らないといけないのですが、
山頂は目の前、急登覚悟で頑張ります!
権現岳まではあと1時間程。
ガンバー!
(権現岳へ続く・・・・)