外輪山からのよい眺めは
文殊岳まででした。
伏拝岳、行者岳と進み もう少しで、山頂のはずですが
視界は悪く山頂が見えません。
登山者が戻ってきます。
山頂は近い? と思う矢先に、
「山頂」と書かれた地味な標識を見つけました。
百名山らしからぬ標識???謎でした。
さらに200m進んだところに 立派な七高山の標識がありました。
これが鳥海山の外輪山の最高峰で三角点もあります。
しかし、本当の絶頂は「新山」です。
探しましたが、霧の中で見当も付きません。
道を聞こうにも、周囲には誰もいません。
神社の山小屋を探せばわかるかも?
と思い、下り道を探します。
山小屋を探すのにも苦労しました。
強風の霧の中で地図を見ても虚しく。
「新山」に登らず、このまま下山でしょうか・・・・・・
滑る雪渓をトラバースして、
「新山はもう無理かなあ」と思いました。
新山を探して、何十分もロスしました。
そのうち霧の中から、小屋を発見!
「ここが神社なのかしら?」 などと話していると
優しそうなおじさんが声をかけてくれました。
山小屋の人らしく、開設のしたくをしています。
「登ってきた?
今さっき、新山に4人登ってったよ」と言われ
喜!!
「私、新山を探していたんです!
初めて来て、霧でわからなくて(救)。」
「道はそこだよ。鳥居の先に印があるから。
4人について、いってらっしゃい」
そう聞いてからは、嬉々として
韋駄天のように登りました。=3=3=3 ♪
新山への道を 諦めかけていただけにラッキーでした。
山小屋の優しいおじさんは
神様のように見えました。(感謝)
岩を飛ぶように進みます。
霧にぬれて、岩が滑りました。
2回も転んで、いやと言うほど 尾てい骨をぶつけました・・・・
でも、気分は最高です。
新山の道がわかって万歳!
遠くまで来た甲斐がありました。
途中、クレバスのような岩の中を下り
じきに山頂です!
山頂は狭かったです。
風も霧もすごかったですが 無事、登頂。
お賽銭箱がありました。
小銭むき出しです。
500円玉がたくさんありました。
新山に登れたうれしさから
登山者がフンパツしたのでしょう。
その気持ち、よ~くわかります。
鳥海の神様に感謝して
あとは、来た道を下ります。
こんどは「千蛇谷雪渓コース」 長い帰り道です。
落石が多く注意しながら、山肌から離れて歩きます。
七五三掛に合流する道は、ちょっとわかりにくく
うっかり通り過ぎて谷を下り過ぎるところでした・・・・
御浜神社付近は、
相変わらず強風甚だしかったです。
行きの道に戻り、日本海に向かって下山しました。
雪解け水は川になって登山道を流れていました。
鳥海の夏はこれから。
海を見ながら山を下るのは、とっても贅沢!だと思いました