朝焼けの美しい
♪ビューティフル・サンデー♪
ゆっくり鳥海山を楽しみたかったのですが
ピストンで日帰りしなくてはなりません。
往復16㎞の「象方口(鉾立)ルート」を歩くため
5時前に出発しました。
石段の続く登山道は非常に整備されていて
こんなに登り易い石段の登山道は滅多にありません。
かなり上まで石段は続きます。
少し登ると観光客も訪れる展望台があります。
日本海の眺望に加え、
奈曽渓谷も一望でき白糸の滝が見えました。
何だか、大きな心持ちになります。
雪渓が現れ、賽の河原で休憩。
鳥ノ海御室神社が見えました。
御室小屋の稜線に出ると、一気に強風でした。
「鳥海湖」も見えました。
そして、鳥海山の全貌が見えます!(絶景!)
すると、
滝雲 が南東から流れてきました!
みるみるうちに、山頂を覆って
雲が登山道を越えてゆきます。
早送りのテレビの風景画像みたいです。
涼しいと思ったのは、つかの間。
休んでいると寒くなってきました。
歩くと暑いので、カッパを着るのも微妙です。
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後から気づきましたが、この段階で保温対策が必要でした。
滝雲の中は、ものすごい風です。
植生の無い稜線でしたので、カッパを着るために
隠れるスペースもありません。
ハイマツの脇に座り込みカッパを出しました
カッパがバタバタひるがえり
着込むのも必死でした。
この状態では、カッパを着込むのも面倒にも思えたりします。
低体温症になってしまう時とは
こんな心境の時なのかと、後になってわかりました。
滝雲、けっこう危険です。
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そんな強風がずっと続くとは思わず、
お花畑を愛でながら
文殊岳からはじまる外輪山コースを登ってゆきました。
鳥海山山頂は、雲で見え隠れしています。
後に続く登山者は、皆、雪渓コースを進んでいるようでした。
下の雪渓から声が聞こえましたよ。
地図を見ると、山頂までの距離は
どちらも変わらないように見えましたが、
外輪山コースはアップダウンがあります。
晴れていれば、素晴らしい眺めです。
けれども、強風や、雪渓のある時期は
「千蛇谷の雪渓コース」のほうが、
やや早く山頂に着けるかもしれません。
この文殊岳から先は、完全に視界がなくなりました。
初めて来た山なので、見当も付きません。
周囲がガスで見えない分、距離が長く感じました。
雨のようにぬれる霧も初めてでした。
霧も油断がなりません。
鳥海山の独立峰の強風は、想像以上に寒かったです。