GW中の北沢峠に行くには ,
戸台口からの南アルプス林道バスに乗ります.
6月まで全区間の開通はありません
今の終点は「歌宿」までなので
歌宿から北沢峠までの林道を 約二時間.
6.3km歩かなくてはなりません
厳冬期ならば戸台から河原沿いに 6時間は歩くそうです。
それと比べたらだいぶ助かります。
林道2時間ならば・・・と、 覚悟を決めてバスに乗りました。
いつも朝早くから働く、 戸台口バスターミナルの皆さん、
お疲れさまです~。
ここでは以前と変わらず 楽しい運転手さんのガイドが聞けます。
運転手さんは乗り込む登山者、
みんなのピッケルを見て言いました。
「今日のお客様は優秀な登山者ですね」
「どうしてです?」
と、尋ねた男性の登山客がいました
運転手さんは
「このバスの皆さんはピッケルにカバーをしていますね。
それが立派です。」 と答えました。
続けて
「登山者によっては、ピッケルのカバー無しで乗り込む人もいます
人に当たると危険です。
また、バスが痛むのですよ。
ピッケルで傷がつき、
バスのガラス窓はワンシーズンで交換しなくてはなりません。
シートの破れもあり、我々には痛い出費です」
運転手さんのお名前は 有名な北アルプスの名山と同じでした。
うらやましい苗字でした。
「この間は、ドイツ人もバスに乗りました。
ドイツの習慣なんでしょうかね?
ザックにピッケルは取り付けず、
ピッケルを手で持ってバスに乗り、
バスの床にピッケルを置いていました。」
客席一同「お~~」と、車内はどよめきました。
さすがヨーロッパ。 アルピニストの国のモラルは高い!
そう思いました
年配の男性が話していました
「昔はキスリングだったから、
ピッケルはザックには付けられなくて床に置いたよ。
たまにピッケルを置き忘れて大変だった(笑)
今は背丈の長いザックだからなあ~。
ついピッケルを付けてしまうが」
私も今日からドイツのアルピニストの
マナーをマナー(学)び、
公共の場所では、ピッケルをザックに着けないように
乗り物では床に置こう決心しました。
それから運転手さんの名観光ガイドを聞きます。
「みなさん、鋸山の尾根は
お嬢さんが空を見上げている横顔と言われています。
わかりますか?
そう見える人はロマンのある人です
まつ毛もありますね」
ロマンのある運転手さんは語ります。
クチコミTimのみなさんは お嬢さんの横顔に見えますか?
バスの終点「歌宿」に着きました
先はまだ長いです。
私たちはお嬢さんの横顔を見ながら歩きます。
とても陽気な工事のおじさんにも励まされ
北沢峠のテン場を目指します
アスファルトの道は雪崩れた落石があちこちに見られます
落石注意!
高さは2mを超えた
巨大な岩が道のど真ん中に転がっていました(驚)
お尻の大きいカモシカもいました。
林道も雪で凍っていました
北沢駒仙小屋のテン場まで約7km 二時間近く歩きました
それからテントを張り、ベースキャンプを設営しました。
夏に比べたら静かです。
ちょっと淋しい位のテントの数でした。
GW前半の天気は最高でした。
甲斐駒に行くには時間が遅すぎましたので
仙水峠まで甲斐駒を見に行きました。