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クチコミ条件:ユーザー=arjuna(arjuna)さん
残雪の御殿山から武奈ヶ岳 arjuna さん

 

薄雲だが良好のお天気の中,坊村から武奈ヶ岳を目指しました。

 

派出所前にクルマを停めて,7:15に明王院から取り付きます。

 

ベタ雪でしたが,うっすらと昨夜降ったらしき雪も見られます。RUDのチェーンを装着して御殿山を目指しました。少し滑りますがいい感じです。しかし,やはり6本爪アイゼンに軍配が上がります。

 

踏み跡はしっかりしていて有難いですが,調子に乗ってコースを外れると踏み抜きます。一度股間まで踏み抜いて焦りました。中が空洞になっている箇所は要注意です。

 

急登に次ぐ急登でたまりませんでしたが,10:45武奈ヶ岳山頂に着くと疲れも吹き飛びました。標準コースタイムより一時間余計にかかりました。

 

あまりの強風に煮炊きも難儀しましたが,満足。コーヒーは自宅で仕込んできて正解でした。

 

頂上付近で3人の方と挨拶を交わしたのみ,あとは誰ともすれ違わず,14:00過ぎに坊村へ戻りました。

 

しばらく美しい渓谷沿いを歩いて,Pに戻り,「あがりゃんせ」へ。

 

次回は奥ノ谷から中峠に至るバリエーション・ルートを歩いてみたいと思います。「道迷い続発!」の警告に身が引き締まります。

 

 

 

 

評価投稿日2012/4/1
訪問日2012/3/30 ~ 2012/3/30
2012/03/30 08:30:53
植林帯を抜けると雪が
2012/03/30 08:33:45
ルートは分かりやすい
2012/03/30 09:06:42
少し残る雪
2012/03/30 09:14:44
雪が増えてきます
2012/03/30 09:37:02
御殿山山頂
2012/03/30 09:37:31
美しく伸びる西南稜
2012/03/30 10:47:47
頂上は強風
2012/03/30 10:49:22
うっすらと琵琶湖
2012/03/30 12:39:26
アディオス,武奈ヶ岳
2012/03/30 14:09:39
三宝橋の虫
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武奈ヶ岳
(ぶながたけ)
滋賀県
緯度 35゚15'52.52" (35.26459)
経度 135゚53'49.08" (135.896966)
標高 1,214 m
権現山初登り arjuna さん
 馴染みの権現山とはいえスノーシーズンは未踏。日曜日に行って来た。6本爪アイゼンの歩行を試してみたかったので,安全で手軽な権現山はうってつけ。ちょうどnoborou様のクチコミがUPされたこともあり,いてもたってもいられず飛び出した。



道はよく踏まれ,雪はガッシリ締まっているので歩きやすい。しかしアイゼンなしでは少し滑る箇所もあるだろう。最低でも4本爪くらいは必要か。



先行者は「たくさん」。大人数のパーティーもいて,多少登山口で待たねばならなかった。

どうもスノーシュー体験山行みたいな雰囲気だ。



いつもの味気ない植林だが,雪があるとなんか違う。爽快,爽快。

登るほどに雪質も良くなる感じ。



アラキ峠までのタイムも夏期と大差ない。登山道は狭いが歩きやすいのだ。

アラキ峠ではスノーシュー体験っぽい先行パーティーの出発を待った。アイゼンの壺足では抜かれることは確実。

 はしゃぐ中高年グループにはやや閉口したがトレースを作ってくれるわけだから贅沢は言えない…か。



アラキ峠から頂上までは基本的にフカフカで,スノーシューの絶好の練習ポイントになりそう。しかし先行者の踏み跡が夏期の登山道に沿ってガッチリあるのでアイゼンでも難なく行ける。

たまーにズボーンとハマるが,これが楽しい。



近場だけどなかなか雪深く,趣がある。



林を抜けると広くなり,スノーシュー天国に。私は当然,登山道を逸れずに,モグラのようにレールをトレース(泣)。

少しヘバッたが無事頂上へ。天気は曇っているが琵琶湖は見える。




夏場は無かった,有志の標識。取りたくなりますww

頂上はさすがに混雑気味。やっぱ休日だな。



近くに穴作って食事スペースを確保。チキンラーメンとコーヒーを愉しんだ。おにぎりは冷たくて美味しくないので,麺を食べた後のスープに放り込み,雑炊に。

寒いので速攻で下山した。




6本爪は気を使わずガンガン歩ける。心配した下りも走れるくらい快適に使えた。

さーてスノーシュー買うぞ…。
評価投稿日2012/1/20
訪問日2012/1/15 ~ 2012/1/15
2012/01/15 09:57:58
林道もよく積もってます。
2012/01/15 10:30:44
6本で登ります。クイックラチェットは装着簡単。
2012/01/15 10:30:52
静かで清涼な雰囲気です。
2012/01/15 10:55:56
アラキ峠付近は風も冷たい~
2012/01/15 11:12:15
ひとやすみ。711のフィナンシェはウマイ。行動食にグー。
2012/01/15 11:12:22
頂上までの登山道を見上げます。
2012/01/15 11:47:16
こういうのいいですね。
2012/01/15 11:57:16
こういうのは嫌いです。
2012/01/15 11:57:43
冬の琵琶湖を堪能。
2012/01/15 12:15:43
チキンラーメンばかりだ。
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権現山
(ごんげんさん)
滋賀県
緯度 35゚11'29.77" (35.191603)
経度 135゚52'21.63" (135.872674)
標高 996 m
綿向山の冬支度 arjuna さん
なんともスッキリしないお天気ですが時折太陽も覗きます。お誘いを受けて,3人パーティーで初綿向山です。

0740西明寺Pより登山開始。ファミリー向け登山の代表格とあって,ひたすら整備され尽くした登山道。鈴鹿御池の南側で遊んでいる者にとっては何とも物足りないのですが,久々の足慣らしなのでヨシとします。寒いので,竜王山経由は諦めモード。



植林地帯が続き,道中の景色は楽しめません。急登はなく,山小屋も多くサスガ。



二合目の鉄塔L151はとりあえずビュー・スポット。



紅葉は五合目までなら「もう少し」という感じ。晴れてるともっと照り輝くんだけど。

0910五合目で休憩。気温は3度前後か?寒くなってきた。ちょうど半分で1時間半。でもここから頂上まで1時間でいっちゃいます。



七合目は行者コバ。寒いと休憩する気にもなりませんな。



夏道を通ります。途中に金明水。水は涸れてるのかな。割とエッジが効いている細道で,こりゃ積雪期は通れないのも納得。



自然林が出てくると気持ち良くなります。

頂上に近づくにつれてミゾレ&雪。ガラッと雰囲気が変わりました。頂上付近の木の枝先は氷を帯びて美しいです。



1010登頂。寒い寒い寒い。でもGOREジャケットを着れば楽勝。階段やらなんやら,整備され過ぎて物足りなさを感じる人も多いでしょうが・・・頂上の景色は鈴鹿でも屈指でしょう。晴れていれば。



綿向山は頂上の景色が売り物。これが人気の秘密です。






さっさと五合目まで下山して昼食。4~5組のパーティーが頂上を目指して通過して行きました。雪も降って来て寒い寒い。

1300御幸橋Pに帰還。下界はしとしと雨でした。次回は竜王山経由で少し登山ラシイ登山をしようかなと。
評価投稿日2011/11/22
訪問日2011/11/21 ~ 2011/11/21
2011/11/21 07:56:14
間近の竜王山の紅葉はなかなかのもの
2011/11/21 08:00:31
天然記念物・・・もっとアピールしてもよいぞ
2011/11/21 08:40:58
西の景色・・・曇ってますわ
2011/11/21 09:13:16
いたれりつくせり
2011/11/21 09:38:06
いい休憩スポット
2011/11/21 09:57:37
植林が終わると雰囲気ヨロシ
2011/11/21 10:11:29
樹氷のできかけ・・・みたいな感じ
2011/11/21 10:16:05
伊勢湾見えます
2011/11/21 10:16:46
心の眼で御池が見えます・・・か
2011/11/21 10:23:28
アルプスも見えるんですよ
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綿向山
(わたむきやま)
滋賀県
緯度 35゚0'49.64" (35.013788)
経度 136゚20'29.98" (136.341662)
標高 1,110 m
権現山(2)―スピード・トレック arjuna さん
例によって昼からのトレッキング。前回と同じルートなのでギャラリーです。

登頂まで登山口から約50分。少し追い込みました。

頂上でお二人組のパーティーと遭遇。あとは人っ子一人いない山でした。

まずまずのお天気でしたが,西から雨雲が接近,ポツリと来ましたが降雨には至らず。

蓬莱山方面に縦走するとかなり本格的になりますがクルマ置いてあると難しいですね。

いや~疲れませんでした。
評価投稿日2011/10/13
訪問日2011/10/3
2011/10/03 12:31:36
アラキ峠まで30分。
2011/10/03 12:58:55
蓬莱山方面。
2011/10/03 12:59:06
北湖を望む
2011/10/03 12:59:18
遥か鈴鹿山脈
2011/10/03 13:07:21
花(無知ですいません)
2011/10/03 12:59:29
権現山頂上から北へ100mほど
2011/10/03 13:03:29
御池テーブルランドはどれ?
2011/10/03 13:12:56
近江遠景
2011/10/03 13:26:41
飽きずに琵琶湖大橋
2011/10/03 13:25:41
お昼は日清シーフード・ヌードル
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権現山
(ごんげんさん)
滋賀県
緯度 35゚11'29.77" (35.191603)
経度 135゚52'21.63" (135.872674)
標高 996 m
権現山 arjuna さん
権現山は鯖街道沿いの静かな里山。ほとんどが植林で味気ないコースだが,頂上の素晴らしい見晴らしがそれを補って余りある。

これまた短時間で登頂出来る,かつ登り甲斐のある貴重な低山だ。

登山口は,鯖街道を花折トンネルを過ぎて北上し,少し走った右手にある作業用舗装路の奥にある。

クルマはその先のスペースに駐車可能。さらにその先の平バス停の広場でもいい。



10分ほど歩くと登山口がある。



アラキ峠を経由して権現山へ。まずはアラキ峠を目指す。



少しブヨがうるさいが気持ちの良い山歩きができる。あまり山深さは感じない。杉ばかりで今ひとつなのだが,30分も歩くと自然林が見えて少し心が浮き立つ。



アラキ峠は1時間もかからずに到着。南側の折立山山頂はすぐだから,ついでに登ってみる。



展望のない折立山山頂から権現山が見える。鹿のフンが目立つ。



踏み跡が薄いので,テープを頼りにアラキ峠に降りていただきたい。かく言う自分はアラキ峠を外してしまい,東よりの方向へ降りかけてしまった。コンパスの御蔭で,なんとかアラキ峠へ生還。危うく谷へ下りてしまう所であった。頂上から少し角度がかわっただけで到着点は大幅に変わってしまう。恐ろしや。

権現山頂上へはややきつい尾根道を北へ。スズメバチがちょい恐い。

30分ほどで開けてくる。



杉植林地帯を抜けると,突如爽やかな草原が出現して山容が変貌する。山頂の広場に到着。



270°のパノラマは疲れを忘れさせる。東に琵琶湖,南に霊仙山や比叡山系,その先に京の都。

北の比良山系はホッケ山まで行かないと見えないようだ。そして遥か遠くに鈴鹿山系。



地図のような琵琶湖を眺めるだけでも満足であった。

昼食を食べてコーヒー飲んで下山。50分ほどで登山口へ戻った。

「ちょっと見晴らしのいい所でラーメンかコーヒーでも」

お昼前のちょこっと登山としては最良の山のひとつではなかろうか。
評価投稿日2011/9/30
訪問日2011/9/26 ~ 2011/9/26
2011/09/26 10:45:56
杉林の作業舗装路
2011/09/26 13:35:56
登山口
2011/09/26 10:58:16
杉が続く
2011/09/26 11:19:36
自然林が出てくる
2011/09/26 11:21:41
アラキ峠
2011/09/26 11:28:55
折立山から権現山を望む
2011/09/26 12:03:17
権現山山頂間近
2011/09/26 12:05:33
開けた山頂
2011/09/26 12:06:06
山頂から琵琶湖
2011/09/26 12:28:38
昼食はどん兵衛リフィル
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権現山
(ごんげんさん)
滋賀県
緯度 35゚11'29.77" (35.191603)
経度 135゚52'21.63" (135.872674)
標高 996 m
低山ハイク―長命寺山~奥島山― arjuna さん
琵琶湖大橋から東岸の湖岸道路を上がり,西ノ湖から流入する長命寺川を渡って長命寺町交差点からK25を進めばすぐに長命寺港と長命寺があり,賑やかな一帯となる。クルマはその少し先の道路脇に停めればよい。港にはトイレもあるし,参道には店もある。

登山口へは,参道から石段を上がって行くことにする。八百八段は長いのか短いのかピンとこない。



当然のことながら参拝者が多く,ご年配の方が休み休み上がっている。陽射しが心地よい竹林の中を進むが,ちと暑い。



さて,思ったより早く登り終わる。



登山口はこの手前で左手の駐車場を越え,道路脇まで行くのだが,その前に境内を散策。西国三十一番札所だけあって,賑わっている。



展望も一応ある。



散策もそこそこに,少し下って駐車場を過ぎ,舗装路わきの登山口へ。ここにもトイレがある。

登山口はヘアピンの手前に。



台風直後でしばらく人が入らなかったようだ。蜘蛛の巣がもの凄い。ストックがあればよかった。

お勧めできるようなルートではないかもしれないが,久しぶりの山行なので慣らしには丁度良い。長命寺山山頂はぐるりと回り,奥島山を目指す。標識も分かりやすい。奥島山は津田山,姨綺耶山といった異名を持つようだ。



途中,僅かに開けるが,基本的に展望は望めない。



山頂は残念な感じ。先に展望地があると某本では書いてあるが,ある程度進んでも開けないので諦めた。



コーヒーで一服してさっさとピストン下山。Snowpeakのカフェ・プレスを持参したのはいいが,カップを忘れるという失態。苦肉の策は粉をフィルターの上に投入し,沈めて粉を馴染ませたら漉し上げて粉ごと取り出すという逆転の裏ワザ。これならそのままポットから飲める。ところが図らずもサイフォンに近い原理となり,雑味が減って結果的に美味しくなってしまった。



モノ足りなさはあるが,寝坊したり時間がない時は手頃な山だ。寺院が周辺に多く,雰囲気もよい。
評価投稿日2011/9/29
訪問日2011/9/23 ~ 2011/9/23
2011/09/23 13:32:51
長命寺参道八百八段の石段でウォームアップ
2011/09/23 13:34:38
石段
2011/09/23 13:45:22
長命寺山門
2011/09/23 13:48:18
本堂
2011/09/23 13:50:36
長命寺より琵琶湖を望む
2011/09/23 13:59:30
登山口
2011/09/23 14:27:51
標識
2011/09/23 14:45:30
山頂手前の大岩から
2011/09/23 14:47:48
奥島山山頂で祀られる巨石
2011/09/23 15:24:15
間違った使い方をしたら美味しくなってしまいました
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奥島山
(おくしまやま)
滋賀県
緯度 35゚10'14.31" (35.170643)
経度 136゚4'6.97" (136.068603)
標高 425 m
T字尾根往復 arjuna さん
 梅雨明けの土曜日。前回撤退したT字尾根に再度取り付いた。今回はTMEで1/25000と1/12500版も作ってプリントアウトし,SILVAコンパスを備えて臨む。そんな意気込みとは裏腹に鈴鹿の空は青空にぽっかりと夏雲が浮かび穏やかで気持ちが良い。6時前に家を出て,マックで朝食を買い,大津ICにのる。八日市ICから永源寺~君ヶ畑木地師の里へ。お馴染みのルートだがやはり山深く遠い。これがいいのだけれど。

看板前に駐車。小又谷も含め先行車はなし。

0810,登山開始。植林帯の尾根を急上昇する。先行者もなく,蜘蛛の巣にやや難儀する。急勾配に加えて落とした枝が積み重なり足場が悪い。さすがはバリエーション・ルートの面目躍如だ。一気に高度を上げると下に御池川の瀬を眺め,後ろは鮮やかな緑が照り輝く天狗堂が聳えている。「振り返れば天狗堂」はキャッチフレーズに使えそうだ。前回の反省をふまえ,T字に乗った印「AA」が刻まれている860m付近まで,慎重にルートを確認。ナイロン・テープを巻いた植林の間を,踏み跡を確かめながら切り株を縫うように進む。尾根を外せば急坂なので,しばらくは迷いようがない。作業の目印か分からないが登山道を示すかのように引いてあるナイロン・テープも目安になる。

やがて左手は自然林になり,コケ地帯が出てくる。トライデントのように伸びるコケが美しい。その後灌木帯となるが,それなりにルートが見える。左手に「7」というプレートが見え,木柱がある。天狗堂が最も良く眺められる場所かもしれない。東を見ても鮮やかな稜線に見とれる。灌木帯を出ると,ブナがちらほらと目に入るようになる。尾根はやや広がり,目印のテープに頼ってさらに高度を上げていく。

860m付近のピークに来ると,0908目立つ一本のブナに「AA」を確認する。この「AA」から灌木帯の間のやや広い尾根は,若干方角を見失いやすい印象があり,復路で慎重に進む必要がある。南寄りに伸びる尾根に行かないようにしたい。赤青のテープが目印になるが,万全を期して方角を確認するのがよいと思う。

「AA」からは植林と自然林の境目となっている細尾根を進み,ぐんと落ち込んで再び上り,「AA八七八」の刻まれたブナに出会う。この間,西側の植林帯はやや広々としていて,降りられそうな雰囲気があるが,決して降りてはいけない(自戒)。

さてここからはT交差点まで分かりやすい。

ブナに囲まれながら緩やかな尾根道を堪能する。爽やかな風と鳥の声。ウグイスがすぐ近くにいる。なんだか分からないがキレイな鳴き声も聞こえる。強い日差しはブナの葉が遮ってくれる。こりゃあまり暑くない山行になるかななどと期待を膨らませる(後にトンデモナイ誤解だったと気付かされるのだが)。ウルサイ虫は防虫ネット(好日で一番安いヤツ)がかなり防御してくれた。歩行中は耳だけ隠していればよい。

最初のピークで大岩を見て,下ってゆったりと右手にカーブしながらまた上ると0945にP918である(ここまでヒル目撃なし。鈍いんだか嫌われてるんだか)。途中で少し広くなるが,「植林とブナの境目」を外さなければ大丈夫だ。そう分かると前回は見えなかった踏み跡も見えてくるものだ。また,前回まるで見えなかったボタンブチも,これから通るシャクナゲ尾根も,今日はキレイに見えている。なんと安心感が増す事か。

P918から北西の尾根を下るとゴロ谷方面に行くが,小生は北東へ折れてシャクナゲ尾根の方へ,背負いブナを見ながら進む。その先は広々としているので初めてだとやや分かりにくいかもしれないが,よく眺めると下るべき尾根がくっきりと見える。そこからは細く危険なシャクナゲ尾根である。普通に歩けるとはいえ,よく観察すると路肩がフカフカになっている部分もあり,大きなミスをしたらかなり深刻な滑落をするであろうポイントも多い。そして登りがややキツイ。

倒木の遮断機も前回のままだ。慎重に通過する。

キツイ登りを経て1017にP967を過ぎると,ロープ場があり,下に川を見ながら急降下すると,かなり広くなだらかな尾根に移る。

木の間の分かりやすい細尾根をしばらく進むと,また広くなり,やや難しくなる。ここから急登地帯まではテープが頼りだ(どこでも登ればテーブルランドに出るっちゃあ出るんだが)。特に復路で少し迷ったのだが,ここでもやはり尾根を外さず急降下はしないという原則を守れば大丈夫だろうと思う。

さて,しばらく行くと斜度が上がり,小さな石が目立つようになる。頭に「ポコッ」と何かが落ちてきて,確認するとヒグラシ。

ヒイヒイ言い始める頃,最後の急登ポイントに到達する。

左よりを登ればブナと石灰岩の突き出た岩場,右よりを登れば草原のような広場。どちらも足場は緩い土。斜度がきついので岩場のが楽かなと思い,選ぶ。

ここに至って虫の纏わりつきは苛烈を極めた。防虫ネットがないとかなり辛いだろう。

ブナに助けられながら,手も使って攀じる(攀じるってほどでもないか)。途中,浮石か何かでコケて肘とスネをしこたま打つ。「もうイヤ」と思い始める頃,上方にキラリと空が見えてくる。しかしもう暑くてたまらない。

「テーブルランドだ」

最後の元気が出てくる。1106,ゴツゴツとした岩場を登り終えると何とも不思議な雰囲気の庭園のような林に出て,振り返ると登ってきたT字尾根と壮大な鈴鹿の山々が眼前に迫っていた。琵琶湖まで…。

何だか「脱出した」という気分で一杯だった。

かなり地図確認とメモと写真を撮りながら歩いたので,時間がかかったように思う。

テーブルランドからどう動くかはまるで決めていない。T字尾根の下降点はとても見つけにくいと聞いていたので,二股の木の黄赤テープを覚えて,草原に出た。

T字尾根下降点のある林は,こんもりとして,特徴的なアタマをしている。この形を覚えておいたが,これが復路で役に立つことになる。

草原を適当に歩くが,思ったよりアップダウンがあり,すぐに例の林は見えなくなってしまった。もう一つ,ポツンと立つ木とその前を護衛のように横に並んでいる灌木を目印として覚えておく。

青のドリーネらしき凹地と,池(後で調べると東池か)を通過し,溝を歩く。1140,ボタンブチに到達した。

誰もいないボタンブチ。しかしすぐにお一人やってきた。晴れ渡り,遠くまでよく見渡せる。しばし景色を堪能。やはり歩いてきたT字尾根を眺めると嬉しさがこみ上げてくる。

昼食は湯を沸かし,卵を軽く茹でて取り出し,リフィルのシーフードヌードルを投入。半熟卵を落とし入れて,完成。

しかしよく汗をかいた。飲料水は十分に持参したので,惜しみなく飲めたが,もっと効率化出来るような気がする。ハイドレーションにはポカリを2倍に薄めて,塩熱飴も持参しているが,後半は水だけだった。そのせいで若干汗が出過ぎたかもしれない。

下山の支度をしていると,もうお一人やってきた。歩き慣れた感じの御主人。訊くと,鈴ヶ岳の先の何とやら(うろ覚え)というかなり遠方から登ってこられたという。朝6時から登り始めたというから,相当な健脚のようだ。小生の目指す「鈴鹿屋」を地で行く方のようで,少しお話をするだけでも色々と勉強になる。

鈴鹿は動物の宝庫だ。鹿,猪,猿,テン…山の動物はなんでもいると仰る。小生も鹿はよく見るが,テンはない。道中熊のフンらしきものを見た,人間かもしれないがとのこと。

人っ子一人いない尾根歩きなどをしていると,他人事とも思えず恐くなる。

T字尾根のシャクナゲ地帯を歩いている時,猪が通せんぼしていたことがあったそうだ。向うは気付かず,まるでどいてくれない。何とかどかした(!)そうだが,あの細尾根で猪に突進されたら逃げ場がない。想像するだけでもゾッとする。

「ヒルはいなかった?」

と聞かれたが,ああ,そう言えば…嫌われたままだった。休憩の度に,スパッツにひっついているかなと思って毎回確認するのだが,結局確認できず。

1250,下山。溝を戻って,東池を越えて平原を歩く。なぜかここで方向を間違い北よりに歩いてしまい,林の山に迷い込む。さっき動物の話をしたせいか,立派な角を備えた牡鹿が飛ぶように走って行った。あまりの速さと躍動感に見とれてしまう。

「こんな傾斜おかしいよな」と思いつつ,方角を見ると北…?とりあえずピークが近いので登って見渡すと,ノタノ坂に通じる鉄塔が後方に見える(恐らくP1194に登ってしまったか)。ちょっと油断した。方角が分かったので慌てて下降し,適当に探すと目印にした木を発見。T字尾根下降点を擁する特徴的な林も無事見つかり,一安心。

急斜面の下降は,予想以上に疲れた。慎重に下れば危険はないが,それにしても急である。急降下を終えて広々としてくると,これまた尾根を外しやすくなるのでテープを見失わないようにしよう。細尾根に乗って少し開けると,ロープ場が見えてくる。

一気にT字尾根を戻り,1420,P918に到着。1500下山と設定したが少し押しそうだ。P878からは前回の失敗を踏まえて慎重に下る。しっかり「AA」まで戻って確認しなかったのが前回の敗因だ。全く軽率だった。「AA」地点からは,やはり踏み跡がはっきりしてるとは言い難いように思うが,方角とテープを頼りに植林帯から灌木帯へとすんなり入れた。自分の刺したストックの跡を見て,安心する。ここもかなり急坂である。予想以上に疲れる。1515下山。

帰りに車で御池橋まで林道を上がり,ゴロ谷を眺めてみた。ここまで落石が多く,道は石だらけ。なぜか無人のタクシーが停まっている。かなり近距離に要塞テーブルランドがどーんと聳えている。手前の尾根は伊勢尾だろう。この一帯は尾根が立ち並び,テーブルランドまで様々なルートがあるというが,実に深そうだ。このあたりを自由に歩けたら「鈴鹿屋」だろうなあ。
評価投稿日2011/7/11
訪問日2011/7/9 ~ 2011/7/9
2011/07/09 00:46:04
振り返れば君がいる
2011/07/09
爽やかなブナ林を満喫♪
2011/07/09 00:26:55
今日は見えるぜボタンブチ
2011/07/09 11:04:58
パラダイスはすぐそこに
2011/07/09 11:06:13
ごほうび
2011/07/09 11:07:37
下降点はこんな感じ
2011/07/09 11:23:01
下降林の形はわりと覚えやすい
2011/07/09 11:41:47
「丁」ばかり眺めてしまう
2011/07/09 12:16:40
腹ごしらえ カップヌードル・リフィルは好日だと160円超だがスーパーなら98円だ
2011/07/09 15:56:58
ゴロ谷もいつかは歩きたい
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御池岳
(おいけだけ)
滋賀県
緯度 35゚10'42.63" (35.178508)
経度 136゚24'53.37" (136.414826)
標高 1,247 m
返信投稿
拝復 ありがとうございます arjuna さん
お暑うございます。

御運営サイトの数々の山行も大変参考になり、楽しませていただいております。積雪期の御池は「いつか…」と憧れていますから、お写真にタメ息!

今は御池各コースに習熟することが目標です。

やはり標識は撤去されているのでしょうかね。山にとっては良いことなのかもしれません。地図読みを鍛えて現在地把握に努めながら再度入山したいと思います。

視界の良くない初めての場所で、目に入る生き物が無数の虫と稀にカエルと灌木帯のヘビだけだと(ヒルは見えず/見ようとせず)かなり不安になって「登山者来ないかな」という気持ちになります。ボタンブチでは「あ~あ混んでるなァ。みんな登り過ぎ!」などと思っているのに。


でもやっぱりT字尾根は素晴らしい所です。
評価投稿日2011/6/28
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御池岳
(おいけだけ)
滋賀県
緯度 35゚10'42.63" (35.178508)
経度 136゚24'53.37" (136.414826)
標高 1,247 m
T字尾根撤退 arjuna さん
2011年6月25日(曇時々雨)単独でT字尾根よりボタン岩手前までピストンしました。以前は鞍掛から登頂していましたが、T字尾根から初トライです。しかし読図に未熟な所があり道迷いなどで時間が怪しくなったのと断続的な雷雨のため、テーブルランド手前で断念しました。晴れてボタンブチが見えてれば無駄な動きは少なかったかもしれません・・・近々再挑戦するつもりです。

取付は御池林道の603地点。君ヶ畑県営林の木看板そばに駐車。先行車1台。

8:00に杉植林帯から低木地帯を経てP878のブナ林へ。ブナに刻まれた「八七八」の印は見つけやすいです。P918まで時々赤テープ。P918では看板等見当たらず。S字ひんまがりブナはすぐに分かりました。

P918の先でやや迷い、変な所を急降下してしまって登り返し。なんとか細尾根を見つけました。それほど大きくない倒木(まだ折れたばかりのよう)で通せんぼしてる箇所があり、通過に要注意。岩場箇所も注意が必要です。P967地点で「しゃくなげピーク967」の看板も確認できず通過。黄色いロープ場を経て細尾根が終わります。昼間近、ボタン岩手前の脆い急登でバテ気味、雷雨もあり不安だったので撤退。


P878までスンナリ戻れましたが、ここからロスト。登ってきた植林帯よりもやや北の低木地帯に降りてしまいました。登り返す体力がなく、決死の藪こぎで下山。細い沢筋を見つけ、そこを伝って、T字尾根取付よりも数百メートル上流にある県道沿いの小さな堰堤にボロボロで降り立ちました(14:30頃)。大反省です。


ブナ林の広々とした所に出るたびに、初めてではルートが難しいなと感じました。もっと読図力をつけねばと痛感。やはりヴァリエーション・ルートだけあって、鞍掛峠ルートとは比較になりません。地形図と共に振り返ってみれば「なんでこんな所で迷ったんかな」と思うのですが、現在地の把握が甘かった。いい勉強をしました。


終始アブ(ブヨもいたかな)の群れに纏わりつかれ、うるさくて辟易しました。ネット付き帽子が欲しいです。応急措置として耳と後頭部をタオルで隠すとかなり効果的でした。ヒルは駐車地でのみ(!)遭遇。

【覚書】
・アブ対策が絶対必要
・ヒルは大して確認できず
・P918付近に注意
・スパッツやグローブ必須
・ブナ林はかなり雨避けになる
評価投稿日2011/6/27
訪問日2011/11/25 ~ 2011/11/25
2011/06/25 00:13:01
T字尾根取付 やや急登
2011/06/25 11:43:23
ロープ場
2011/06/25 12:03:21
細尾根に倒木
2011/06/25 11:23:42
ボロ土の急登
2011/06/25 00:47:43
おんぶブナ
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御池岳
(おいけだけ)
滋賀県
緯度 35゚10'42.63" (35.178508)
経度 136゚24'53.37" (136.414826)
標高 1,247 m
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